11月もあっという間に過ぎ年末年始の影がちらつき始めてきた今日この頃ですが、僕の住むあたりでもここ数日で急に冬の兆しが現れてきました。これから先も冷え込みは続き、毎朝布団を出るのがいよいよ辛くなってくることを思うとちょっとナイーブな気分になりますが、それだけにいっそう温かい飲み物のありがたみもひとしおですね。暖かい部屋で食べるアイスもおいしいですし。
アンシャンテでも「冬の紅茶」「クリスマスの紅茶」「冬のフルーツティ」と、冬季限定のメニューが揃いました。日本人は四季に対する関心が強いと言われていますが、アンシャンテの紅茶にもそれぞれ異なった季節感があります。僕が森の売店でお客様に紅茶をお薦めしていたときも、それぞれの紅茶の季節感についてはとりわけ気を配ってご説明していましたし、これといったお目当ての銘柄はなく、今の季節に合う紅茶をお求めに売店にいらっしゃるお客様もたくさんおりました。
この季節ですと、他には「旅する紅茶」もお薦めです。シナモンの甘い味と香りで身体が暖まりますし、とてもすっきりとした味わいなので、いまいち気力がわかない時などまさしくうってつけではないでしょうか。
冬の外出は身も心も張り詰めてしまいがちですが、家に帰って紅茶を淹れて一休みモードに入ると、やはり紅茶のスパイスのありがたみを感じます。
ここまで紅茶の季節感をテーマにして冬の紅茶をお薦めしてきましたが、必ずしも季節にとらわれず、その日の気分やシチュエーションに合わせて紅茶を選べるのもフランス紅茶の魅力です。
午前2時、眠たさを押しのけ、しゃきっとするために「コレットの庭」をお供にここまで書いてきましたが、そろそろ筆を擱くことにします。
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