こちらのページでは、アンシャンテに縁のある方たちによる
お茶にまつわるお話や、美味しいもののお話をお届けします。

   
   
 

こんにちは。
すっかり、朝晩の風は冷たくなりましたね。
朝起きて、冷たい空気の中、淹れる温かいお茶は嬉しいものです。

待ちに待った、焼き菓子と紅茶の季節になりました。
お菓子自体、色々と本当に大好きなのですが、
寒い時期に、焼き菓子を口に運び、そこにお茶を一口。
というのが一番好きだと思います。

サクサクのクッキーやサブレ、ビスケット、ほろほろしたスペインのポルボローネ。
サクッしっとりの色とりどりのマカロンや、オーヴンから出てきたばかりのパカっと口が開いたスコーン。
季節の果物を閉じ込めたアーモンドクリームのタルト、
バターの香りのパウンドケーキにフランス風のカトルカール、
アーモンドクリームの詰まったパイ。中までしっかりと火が通ったパイのミルフィーユ。
質のよいチョコレートを使ったガトー・ショコラ。
表面がかりっと焼けたシュー生地も大好き。
火がしっかりと通った小麦粉やバターの香りのお菓子に、紅茶を合わせて楽しむ。
このお茶時間は、気持ちもふわりとリラックスしたり、美味しくて高揚したり、
好きなお菓子とお茶と共に過ごすことは、
私にとっては、とても大事な時間です。

以前、お菓子屋さんに友人と一緒に行った際に、
私の注文を見ていた友人が「見事に茶色のお菓子ばかり注文するね。」と横で言っていました。
その時まで、そんなに意識していなかったのですが、
その言葉で「焼き菓子や茶色いお菓子が好きなんだ!」と実感しました。

焼き菓子で少しモホモホした口に、お茶を飲み、また、焼き菓子でモホモホにして、お茶を飲む。
という繰り返しがいいのです。
このモホモホに、紅茶という相手がいることで、口の中は美味しい組み合わせになりますし、
テーブルの上に、よく焼けたシックな茶色のお菓子に、
あたたかい湯気が立つお茶がある風景も心踊るものです。
美味しく頂くことも、もちろん大事なのですが、
「好きなお菓子とお茶で今から好きに過ごす時間なのだ」という儀式のようなものが生活の中で大事なのかもしれません。

お菓子とお茶はなくても生きていけるのですが、自分の気持ちや生活の中で重要なのだと感じます。
今年は特に、私にとっては余暇であり、イベントであり、喜びなのだと気付かされました。

一人でのお茶時間、友人達とのお茶時間、家族とのお茶時間、
自分や自分の周りの人たちと楽しむ時間には、
好きなお菓子とお茶が一緒だと何より嬉しいです。





  内田真美

 

 
   
  Vol.15 こころの温度
Vol.14 お茶会と「アリス」
Vol.13 季節の紅茶
Vol.12 薔薇が語るもの
Vol.11 海外の空気について
Vol.10 ケルンで会った女の子
vol . 9 夏の記憶
vol . 8 夏の夜
vol . 7 いろいろな「かおり」
vol . 6 りんごのお菓子とお茶の時
vol . 5 紅茶と焼き菓子と共に過ごす時間
vol . 4 秋の夜お茶
vol . 3 桃のアイスティーと桃のデザート
vol . 2 台湾茶
vol . 1 紅茶とお菓子の時間
   
   
   
   
   
   
 
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