こちらのページでは、アンシャンテに縁のある方たちによる
お茶にまつわるお話や、美味しいもののお話をお届けします。

   
   
 

「お茶会」という言葉から、皆さんはどのようなイメージを想起されるでしょうか。ためしにこの言葉でインターネット検索してみると、和服に身を包み綺麗に正座をした方々が、一列に並んで茶道をたしなむ光景がちらほら。
ですが、これを横文字の「ティーパーティー」としてみると、色とりどりの食器にケーキと紅茶が添えられた、瀟洒な場面が出てきます。


これら二つの「お茶」の文化は双方あまりにも独特であるがゆえに、厳密には同 一の言葉で括りきれないのですね。つまるところ文化の 独自性は、言語の翻訳 という作業によっては等価交換され得ないということでしょう。
 

ところで、「お茶会」といえば、かの『不思議の国のアリス』に出てくる、 「おかしなお茶会」のシーンが有名です。 このお茶会、お茶会とは銘打っているものの、お茶の描写はほとんど出てきませ ん。このお茶会のメンバーはなぞなぞを出したり、突然 「昔々、3人の幼い姉妹 がおりました」と、お話語りが始まったり…


この「おかしなお茶会」、紅茶が出てくるシーンでもっとも印象的なのは、眠っているヤマネを起こそうとして鼻に紅茶をそそぐシーンでしょ う。紅茶に含まれる カフェインの覚醒作用を暗示した作者独特のユーモア…かどうかは分かりませんが、この荒療治もむなしく、このあとすぐにヤマネは寝入ってしまいます。
席を 立ったアリスが「あんなばかげたお茶会に出たの、生まれてはじめて!」と言うのももっともです。


ごく普通においしいものを食べて飲んで、 楽しくおしゃべり をする。 そういった日常性こそがお茶会の魅力だと、アリスも 身にしみて感じたのではないでしょうか。

 

Junki

 

 

 
   
  Vol.15 こころの温度
Vol.14 お茶会と「アリス」
Vol.13 季節の紅茶
Vol.12 薔薇が語るもの
Vol.11 海外の空気について
Vol.10 ケルンで会った女の子
vol . 9 夏の記憶
vol . 8 夏の夜
vol . 7 いろいろな「かおり」
vol . 6 りんごのお菓子とお茶の時
vol . 5 紅茶と焼き菓子と共に過ごす時間
vol . 4 秋の夜お茶
vol . 3 桃のアイスティーと桃のデザート
vol . 2 台湾茶
vol . 1 紅茶とお菓子の時間
   
   
   
   
   
   
 
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