夏もいよいよ本格的になってきました。
家の庭のきゅうりも太陽の光を浴びて一日ごとに伸びていき、熱いばかりと思っていた日差しのポジティブなエネルギーを感じます。大学生にとっては、長い夏休みのはじまりです。ドイツでどう過ごそうか考えています。
そういえば子ども時代の夏休みって、なんというか、パーフェクトですね。
思い出は美化されるからでしょうか。つぶさに記憶を振り返れば、ずいぶん無駄なことに熱心になっていたことに気づくわけですが、それはそっくり抜け落ちて、凝縮された善い部分だけが残っているのでしょう。川の流れによって砂や泥が洗われたあとに、砂金だけがきらきら光っているようなものです。
しかし考えてみれば、あれだけの砂の時間をどうやって無駄に遣っていたのか、不思議です。いつもその疑問は、後悔とともに8月31日に思い起こされていました。
でも今ならあえて積極的に無駄な時間を過ごすのも悪くないかもしれません。たとえば、思いつくままに挙げてみれば、図書館に行ってぼんやり画集を眺めたり、行き当たりばったりに本に手を伸ばしたり、今まで集めたポストカードをお気に入り順に並び替えたり、折り紙をあてもなく折ってみたり、街なかで気づいた香りにふと立ちどまってみたり。
こうしてみると、むしろ子どもの時のように真っ当に無駄な時間を過ごし、そんな自分を肯定できることが、素敵な夏休みのコツかもしれませんね。
フルーツティー「ボラボラ」は、そんな夏への期待をやさしくかきたててくれます。少しキュンとするような赤い色の「ボラボラ」は、アイスティーにするとまさにパーフェクト!です。
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